「一を聞いて十を知る」:ことばの意味、言われる人の特徴、メリット・デメリット、そうなる方法

人生哲学

みなさんのまわりに、「一を聞いて十を知る(いちをきいてじゅうをしる)」と言われる人はいますか?

「一を聞いて十を知る」の意味

「一を聞いて十を知る」の意味は、「物事の一部を聞いただけで全部を理解できる。 賢明で察しのいいことのたとえ。」です。

このことばの出どころは、中国史上もっともよく読まれた儒教入門書の1つで、孔子とその弟子の問答が記録されている『論語』です。

内容はこうです。

 「論語ー公治長」によると、孔子の弟子・子貢(しこう)とほぼ同い年の弟子に、非常に頭のよい顔回(がんかい)という人物がいました。あるとき子貢は、孔子から「おまえさんと顔回とはどちらがすぐれていると思うか」と質問されます。子貢が、「顔回と比べるなんてとんでもない。あいつは『一を聞いて以て十を知る』。私は、一つ聞いて二つを理解する程度です」と答えると、孔子は「私も顔回には及ばないよ」と述べたということです。

一を聞いて十を知る人の特徴

かつてぽよらが働いていた職場に、1人だけ「一を聞いて十を知る」と言われていた女性がいました。

長い人生の中でそのような人に出会ったのはたった1人です。

その女性は、いつも5つの姿勢を持っていました。

1. 相手の言ったことばに全集中してインプットする

一言も聞きもらさないぞ!1度の説明ですべて理解するぞ!という意気込みで、相手のことば1つひとつに耳を傾けて全集中する。

2. その場で内容を復唱してアウトプットする

相手の言った内容が自分の理解と一致しているかどうかを確かめるために、必ず内容を反復して相手に確認する。
もしわからない点や不明点がある場合はその場で質問し、確実に自分の中に内容を落とし込む。
「わからなければあとから聞けばいっか」という甘い考えはない。

3. すぐにメモを取る

相手の話を聞くときはメモを持参する、もしくは内容を自分の中でまとめてから即メモを取る。

4. 内容を忘れてもあいまいにしない

うっかり内容を忘れてしまったときは、自分のあいまいな記憶をたどって安易に答えを出したりせず、きちんと相手に確認しなおす。

5. 言われたことはやり通す

相手から言われたことは最後まで自分でやり通す
仕事に優劣をつけることもなく、やりたい・やりたくないも選ばず、すべてを引き受ける

それ以外の特徴を挙げます。

・数字に強い
・読書好き
・人当たりがいい
・自分の意見は笑顔でさらっと主張する
・よく笑う
・ハキハキしゃべる
・わかりやすく論理的に説明する
・忙しくても嫌な顔ひとつせず他人の仕事を助ける
・気持ちが安定している

一を聞いて十を知る人の言動は、無意識のうちにまわりの人に「格が違う」という良いレッテルを貼ることにつながっています。

一を聞いて十を知ることのメリットとデメリット

一を聞いて十を知るような人間には、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?

あくまで彼女の場合ですが、メリットはざっくりこんな感じです。

<メリット>

・頼りにされるため組織で重宝される
・重要なポストに昇進できる可能性が上がる(給料が上がる)
・同期よりも早く出世できる
・仕事の幅が広がる
・みんなの憧れの存在になれる

反面、彼女はたくさんのデメリットも感じていました。

<デメリット>

・どんどん仕事を任せられて仕事量が増える(残業多め)
・イメージを維持することがプレッシャーになる場合がある
・期待されているぶん結果を残し続けないといけない
・結果、仕事をやめたいけどやめれない状況になってしまう

社会で働いているとだれもが一度は同じような状況になることがあると思いますが、優秀であることは、メリットばかりではなくそれなりの苦労や努力が必要であることは言うまでもありません。

一を聞いて十を知る人になる方法

ここまで見てきて、一を聞いて十を知ると言われる人間になりたいと思った方、反対にそうはなりたくないと思った方もいるでしょう。

ただ、なろうと思ってもなれるものではないですし、その気がないのにまわりから認定されてしまう場合もあります。

それを踏まえたうえで、一を聞いて十を知る人間として認められたいと思った方は、以下を読み進めてください。

一を聞いて十を知ることができる人は、相手が言ったことば1つひとつに対して、そのことばの意味はなにか?本当に言いたいことはなにか?といった“ことばの奥深くに隠されたその人の本心”を想像することが得意です。

相手の立場に立ったモノの見方ができるということは、相手が喜んでくれそうな提案もできるし、適切なときに適切なことばをかけることもできます。

では、想像力を鍛えるためにはどうしたらよいでしょう?

効果的な方法は、ずばり読書と経験です。

まず読書については、たくさんの登場人物とそれらの心情を描いた小説が役立ちます。

経験については、いろんな年代やタイプの人たちとの関わり合いの中で、成功や失敗した体験を通じて自然と鍛えられます。

想像力が自分の武器として完全装備されると、人とのコミュニケーションが円滑になって仕事もスムーズに進み、自信がつきます

結果、どんどん人間力がアップして人より一歩抜きんでることができるのです。

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