カレン・ホーナイ【ホーナイ全集 第1巻】女性の心理まとめ

健康

精神科医・精神分析家であるカレン・ホーナイの著書「ホーナイ全集」は全7巻あります。

第1巻 女性の心理 カレン・ホーナイ【ホーナイ全集 第1巻】女性の心理まとめ
第2巻 現代の神経症的人格 カレン・ホーナイ【ホーナイ全集 第2巻】現代の神経症的性格まとめ
第3巻 精神分析の新しい道 カレン・ホーナイ【ホーナイ全集 第3巻】精神分析の新しい道まとめ
第4巻 自己分析 カレン・ホーナイ【ホーナイ全集 第4巻】自己分析まとめ
第5巻 心の葛藤 カレン・ホーナイ【ホーナイ全集 第5巻】心の葛藤
第6巻 神経症と人間の成長 カレン・ホーナイ【ホーナイ全集 第6巻】神経症と人間の成長についての考察と名言まとめ
第7巻 精神分析とは何か カレン・ホーナイ【ホーナイ全集 第7巻】精神分析とは何か

このブログでは、「ホーナイ全集 第1巻 女性の心理」の内容について、なるべくわかりやすくまとめます。

ただし、この巻は性に関する描写が多いため、差しさわりのない程度にとどめます。

【ホーナイ全集 第1巻 女性の心理】

出版社 ‏ : ‎ 誠信書房
発売日 ‏ : ‎ 1972/6/1
ページ数 ‏ : ‎ 340
内容:カレン・ホーナイによる女性の心理に関する学術書

マゾとサドの定義

俗に言うマゾ(M)とサド(S)はみなさんもご存じかと思います。

それぞれの定義について簡単に説明します。

■マゾ

・マゾヒズムの略
・相手から肉体的・精神的苦痛を与えられることで性的満足を得る性的嗜好をもつ
・マゾヒズム的傾向をもつ状態を“マゾヒスティック”と表現

■サド

・サディズムの略
・相手に肉体的・精神的苦痛を与えることで性的満足を得る性的嗜好をもつ
・サディズム的傾向をもつ状態を“サディスティック”と表現

「女性の心理」では、女性に多く生じるマゾヒズム的傾向に焦点を当てています。

※以下わかりやすく説明するために、「マゾ」や「マゾな人間」といった略語を使います。

マゾな人間の特徴

マゾな人間は、「適度の攻撃性」に広範な制止が認められます。

「適度な攻撃性」とは、率先してことにあたる、努力する、完成までやりとおす、成功する、権利を主張する、攻撃から自分を守る、自主的な見解を抱きそれを表明する、目標を認識して人生計画を立てる、などを指します。

なぜ制止するかというと、競争の危険を避けるためです。

まるで、自分を押し殺して自ら敗北しているかのようです。

こうした制止は自己評価の低下と敵対感情を招き、人生の努力において不安定感や無力感を生みます。

しかし、これらの感情は表出しません。

なぜなら、表出すれば他人に愛されて安心感を得るという主要な不安防御手段を失う恐れがあると考えられるからです。

そこで、この漠然とした不安を中和するために、マゾな人間は他人に依存して支持・関心・援助・愛情の証を得ようとします。

ただ、証を得られたとしても、ごく一時的にしか信じないのがマゾな人間です。

たとえば、安心感を与えてくれる相手に簡単に愛着を抱くのに、期待するものが手に入らないと簡単に幻滅したり、カラダの関係が人生のあらゆる問題を解決すると思い込んだりします。

あるいは、何の原因もないのに他人の攻撃を招いたり、他人によってひどい目にあったとか、被害を受けたとか、辱しめられたとか感じてしまいます。

カレン・ホーナイの分析によると、マゾな人間が感じている事実は、実は事実ではなく本人の強迫的な見方や捉え方なのです。

女性がマゾになりやすい要因

カレン・ホーナイの考えでは、つぎの6つの要因を1つでも含む文化においては、マゾ的傾向が女性に多く生じます。

1. 自己主張や性欲のはけ口が阻止されている

2. 子どもを産み育てることが、女性に欲求充足のさまざまなはけ口を提供する場合、子どもの数が制限されていること。
子どもを産み育てることが社会的評価の規準となっている場合、この点は特に重要。

3. 女性が全体として男性より劣等な存在であると評価され、女性の自信が低下していること。

4. 女性が男性や家族に経済的に依存し、その結果、情動的依存という形で女性の情動的な適応が生じていること。

5. 女性の行動範囲が家庭生活とか宗教とか慈善事業などのように、情動的な結合を基礎にしたものに制限されていること。

6. とくに、結婚が性的満足や子どもや安定感や社会的承認を得る主要な機会になっている場合に、結婚適齢期の女性の数が多すぎること。
➡自立的でない人格の発展をもたらす。女性の間にとくに強力な競争を生む。

これらの要因はすべて重複しています。

発達過程に逸脱が生じるのは、ただ1つの要因によるのではなく、おそらく多くの要因が連続して働くためだと考えられます。

神経症的障害や性格障害のある女性の分析

神経症的障害や性格障害のある女性の分析において、2つの状態が認められます。

■どの事例でも決定的な影響を与える葛藤は幼児期に生じていますが、パーソナリティの最初の変化は青年期に起きています。

※パーソナリティ=性格・個性。人間の行動や判断のもとになる考え方や傾向のこと。

この時期の変化はあまりまわりの人々の注意をひかず、放っておくと悪化するから治療しなければならない病的現象とみなされることが少ないのです。

むしろ思春期にありがちな一時的障害であるとか、あるいは逆に好ましい健康のしるしだとさえみなされます。

■こうした人格の変化の開始時期は、月経の開始時にほぼ一致します。

ただし、本人はこの両者の関係に気づいていません。

なぜなら両者の時期の一致に気づかないか、一時的に気づいても月経のもつ精神的な意味を知らなかったり忘れてしまって、まったく重要視しないからです。

神経症の症状とちがって、パーソナリティの変化は徐々に進行するため、両者の関係がわかりにくいのです。

この関係に自分で気づくのは、月経がカラダや感情におよぼす影響を理解できるようになってからなのが普通です。

これらの事実を知ったとき、ぽよらは大きな衝撃を受けました。

ぽよらは小学校中学年で初潮を迎えました。学年で2番目です。

もともと神経質で不安感が強い性格でしたが、この頃から明らかに「自分が自分でない感じ(離人感)」が強くではじめ、あまりの怖さに毎日泣き叫んでいたのです。

病院に行っても点滴して終わり、家族も何もできない、本人の症状は強まるばかりで、本当に苦しかったのを覚えています。

しかし「女性の心理」を読んで、やっと腑に落ちました。

さいごに、前向きになれるカレン・ホーナイのことばをご紹介します。

「軽度の障害なら生活環境が好転すれば治る」

「もし明確なパーソナリティの障害があったとしても、生命自体がより良き治療者であることを忘れてはいけない。」

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