カレン・ホーナイ【ホーナイ全集 第4巻】自己分析まとめ

健康

精神科医・精神分析家であるカレン・ホーナイの著書「ホーナイ全集」は全7巻あります。

第1巻 女性の心理 カレン・ホーナイ【ホーナイ全集 第1巻】女性の心理まとめ
第2巻 現代の神経症的人格 カレン・ホーナイ【ホーナイ全集 第2巻】現代の神経症的性格まとめ
第3巻 精神分析の新しい道 カレン・ホーナイ【ホーナイ全集 第3巻】精神分析の新しい道まとめ
第4巻 自己分析 カレン・ホーナイ【ホーナイ全集 第4巻】自己分析まとめ
第5巻 心の葛藤 カレン・ホーナイ【ホーナイ全集 第5巻】心の葛藤
第6巻 神経症と人間の成長 カレン・ホーナイ【ホーナイ全集 第6巻】神経症と人間の成長についての考察と名言まとめ
第7巻 精神分析とは何か カレン・ホーナイ【ホーナイ全集 第7巻】精神分析とは何か

このブログでは、「ホーナイ全集 第4巻 自己分析」の内容について、なるべくわかりやすくまとめます。

【ホーナイ全集 第4巻 自己分析】

出版社 ‏ : ‎ 誠信書房
発売日 ‏ : ‎ 1998/6/1
ページ数 ‏ : ‎ 308
内容:カレン・ホーナイによる自己分析に関する学術書

神経症のおさらい

神経症的傾向は、幼少期における親からかまってもらえない孤独感、無力感あるいは絶望感といった人間関係で生じた障害や葛藤を克服しようと努力した結果うまれます

最初に現れる傾向は深く抑圧されていないもので、深いものほどあとになって現れます。
(※最初に現れる傾向は、必ずしもその人の人格・個性・性格に最大の影響を及ぼすものというわけではありません。)

神経症的傾向には、その人が取り去りたくない、その人なりの価値が隠されています

そしてそれには必ず強迫性が付随します。

強迫性には2つの特徴があります;

■目標追求が無差別にやたら行われる
例)だれからも愛されたい

■神経症的傾向を表すまいとして起こった不安の反動
例)安全性を脅かされたり予想しただけで恐怖にとりつかれる

一度獲得された傾向は、それを動かす強い中和作用が起こらない限りしつこくつきまとい、性格にも絶えず強い影響を与えます。

つまり神経症的な人は、神経症的傾向を強迫的に固守することで、性格を変えることを自ら阻んでいるのです。

分析者の心得

神経症の分析において重要な要素となるのは、患者と分析者の関係です。

分析者が患者の葛藤を理解し、理想化した自分が本当の自分ではないことを悟らせ、そして性格構造全体に占める症状の役割(たとえば、仕事に行きたくない口実に頭痛を用いる)を吟味します。

患者の「症状」ではなく「性格的障害」に注目します。

ただ、分析者の心得よりももっと大切なことがあります。

それは、患者の意欲です。

分析の効果

分析が進み、患者の神経症的傾向が次々と明確化されるにつれ、理想化した自分が消失して本当の自分に関心が向けられます

それまで患者が持っていた錯覚・恐怖・弱点・孤立感・敵対心といった不安はもはや必要ではなくなり、患者本人にさまざまな効果をもたらします。

・対人関係がよくなる

・内的拘束から解放されて生きる意欲が湧く

・自己信頼感が高まる

・苦境に対処できる能力が高まる

・指導を仰がなくても自分の能力にゆるぎない自信を持てるようになる

以上は、分析者の視点から説明しました。

自己分析の手引き

実は、神経症は分析者の分析なしでも自力で克服できます

元来、人には治りたい意欲と治す力があります。

しかし何らかの理由によって、心が抑えられたり歪められたり葛藤を持つようになってしまいます。

これらを解きほぐすことができれば、心の正常な状態を取り戻し、治る力が自然に動き出し、神経症は治り性格も好転します。

この解きほぐす(自分で邪魔ものを取り除く)作業が、つまりは「自己分析」です。

自己分析は、自己分析をする本人だけでなく、その人に悩みや問題の原因・結果もたらしている関係者の分析も含まれます。

ここで、<自己分析の5つの手順>を説明します。

1. 目標を見出す

2. 常に自分の心の動きに注意して、なぜか?を考える癖をつける=心を眺める

3. 最近起きた心を乱す出来事に焦点を絞って観察する

4. 原因がわからないときは自由連想法を用いる 

自由連想法とは、心に浮かんだことを浮かんだ順序で、できるだけ徹底的かつあけっぴろげに自己表現することで、自己の無意識的欲動とそれらが人生に及ぼす影響を知り、本人と本人の周囲との関係を乱す性格傾向を改造していく作業です。

その意味では、人間にはぼんやり無駄に過ごす時間が必要だと言えます。

5. 行動に移す=無意識を意識化する

自己分析において注意したい点は、自己分析によって今まで気付かなかったことに気付いたからといって、すぐに性格や対人関係が変わるとは限らないということです。

大切なのは行動です。

たとえば、体調が悪いことを口実に仕事しないことを合理化していると気付いたとき、その気付きによって本気で仕事をし始めたところ、体調を口実にする必要がなくなり、いつの間にか神経症が治った、という事例を挙げます。

このほかに、性格の深味に触れる方法として「系統的自己分析」があります。

系統的自己分析とは、ノートに書いたり連想するなどして、一貫性をもってどれか特定の問題を徹底的に掘り下げていく分析方法です。

自分の盲点がわかったら、日常生活で自分の癖がどう表れているかを見抜き、終わったらまた別の問題に取り組みます。

これと似たような方法で随時法がありますが、随時法はそのつど、系統法は目をつけた問題を最後まで追いかける点が異なります。

さいごに

人間は、生きているかぎり変わることができるし、絶えず変化を続けていくものです。

人から批評、悪口、叱責などを受けたときは「解釈」と捉えることで、分析を受けなくても「無料で分析してもらった」と思うことができます。

仏教でいうところの「日常生活すなわち分析なり」です。

日々、相手の言動は自分のどんな感情や態度への反応なのか?を考え、自分の本当の姿を知るよう努めていきましょう。

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