【人はなぜ神経症になるのか】アドラーの分析と実体験をもとにした神経症の真実

健康

ぽよらの神経質な性格は、人生で直面する数々の困難をより困難なものにしてきました。

そんなとき救いを求めて手に取った本は、岸見一郎さんが書いた【嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え】でした。

この本を通じて、オーストラリアの精神科医・心理学者であるアルフレッド・アドラー(1937年5月28日没)に興味を持ち、さらに知識を深めるために最近読んだ本がこちらです。

【人はなぜ神経症になるのか新装版 (アドラー・セレクション)】

著者 ‏ : ‎ アルフレッド・アドラー
出版社 ‏ : ‎ アルテ
発売日 ‏ : ‎ 2014/6/1
ページ数 ‏ : ‎ 190
寸法 ‏ : ‎ 12.9 x 1.3 x 18.9 cm
内容 ‏ : ‎ アドラーが豊富な症例から導き出した、神経症の原因とその治療法。

このブログでは、アドラーの分析と実体験をもとにした神経症の真実についてお伝えします。

神経症とは

神経症とは、不安神経症・パニック障害、ヒステリー、離人神経症、恐怖症、抑うつ神経症、心気症の総称です。

生きていると、だれもが困難な状況に直面します。

それに立ち向かうか回避するかは、幼少期から変わらない人それぞれの「癖」によって決まります
※アドラーはこの癖を「ライフスタイル」と呼びますが、このブログではわかりやすいように「癖」で統一します。

神経症者は、困難に直面したとき自分では解決しない・解決できないという考えで、相手に弱さを見せる(挫折する)ことで対処する癖があります。

アドラーのことばを借りると、つまりは神経症者は自己中心的で自分への関心しかもっておらず、相手に依存し相手を支配しようとすることで困難を回避します。

このことから、アドラーは神経症を「人生の本当の課題に近づくのをブロックするバリケード」「臆病な人の武器」と表現しています。

神経症の症状

神経症になると、不安をうまく処理できないため心身にさまざまな症状が出てきます。

その症状は多種多様で、1つの症状がでるというわけではなく、複数の症状が同時にまたは徐々にあらわれることになります。

その一部を下に挙げます。

精神面:過剰な不安・緊張・恐怖感、些細なことでイライラする、強迫的な考えにとらわれる、気分が落ち込む、意欲低下

身体面:動悸、不整脈、血圧上昇、めまい、呼吸困難、吐き気、ふるえ、倦怠感、心臓の痛み・圧迫感、頭痛、離人感、不眠、カラダのこわばり、言葉がうまく出ない、喉のつっかえ感

病院を受診するタイミングと診断後の心得

ぽよらの場合は、症状が苦痛で日常生活に支障が出てきたタイミングで受診しました。

具体的には、車に乗れない、電話にでるのが怖い、動悸が気になって1日中考えてしまうことが続いたときです。

症状が不整脈からはじまったため、心臓の病気かもしれないと思い病院の一般内科を何ヶ所もまわり、血液検査、ホルター心電図、レントゲン等の検査をしました。

器質的な疾患ではないとわかった時点で心療内科を受診したものの、医師によって診断がバラついていたため、最終的には自分が一番しっくりする診断をくだした医師の指示を参考にすることにしました

(医学的な知識をもった人でも100%の診断はむずかしいようです)

そう考えると、医学的な知識がない人がネットを見て、症状が似ているからという理由だけで「自分は神経症なんだ」と思い込んで苦しむ必要はまったくないと言えます。

神経症になる原因

アドラー曰く、神経症を引き起こす原因は負けることへの恐れです。

神経症は自分の立場を守るために長く格闘したあとに起こるもので、神経症というもっとも困難で・孤独で・実行不可能な道を選ぶという代償を自ら選んでいます

なぜこのような選択をするのか?

それは、弱さを活用することで、まわりに自分を印象づけたり注目されるようになるからです。

たとえばいじめにあったとき。
人から無視されてみじめな思いをするよりも、過度のうつ状態になることを選ぶことで、自分の立場を守ろうとしているのです。

いじめ以外にも、動悸がでれば何かをしない決意を正当化できる、心臓が弱ければ子どもを産まないですむ、といった考えに固守することで、他人や社会に無関心であり続けることができるというわけです。

言い換えると、神経症者にとっては、負けることへの恐れから逃れるために神経症の症状が必要なのです。

神経症になりやすい人

神経症になりやすい人の特徴について、アドラーはこう断言します。

・身体的なハンディキャップがある
・甘やかされて育った
・憎まれて育った

こういう人間は、たった1つの困難を容易にすべてと結びつけ、相手を敵とみなして関わろうとしません。

かくいうぽよらも、まったくこの通りだと自覚しています。

小太りでブスとレッテルを貼られ、嫌なことは親や兄弟に押し付けて難を逃れ、家族や友達からは変な子として扱われてきました。

だれかと関わるたびに嫌な思いをするくらいなら、もうだれとも関わりたくない、人類みな敵なんだと自分の殻に閉じこもっていたのです。

神経症の治し方

冒頭でお伝えしたように、神経症であることは人生を困難にするので、治せるなら治したいのが本音です。

そもそも神経症は対人関係の中で起こります。

そのため、治療の際は症状を脇に置いてその人の対人関係を見る必要があります。

また、神経症は必要があって症状がつくり出されるので、必要でなくならない限り薬で症状を除去しても別の症状が起こることになります。

これを念頭に神経症の治し方をお伝えすると、自分で誤った癖を選んでいることを理解し、選び直し、再教育することがアドラー流の治療法となります。

他人に関心を持ち、その人を自分の仲間として見て、どうすれば喜びを与えることができるか?本当にその親切を喜んでくれるか?をよく考えるのです。

これができるようになると、ネガティブな考えは一掃され、他人とつながっている感覚そして他人へ貢献したい気持ちが生まれます。

その結果、「自分は人の役に立つ価値がある人間」と感じられるようになり、神経症が改善するのです。

自分にはその力があると信じ、自分を勇気づけていれば必ず克服できます。

さいごに、神経症に悩むみなさんにアドラーのことばを贈ります。

ひとはかならず変わることができる。

過去は現在を決定するものではない。

さあ、今日から未来に明るい影響を与える人間に生まれ変わりましょう!

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